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—— ハサミのこと——

理美容シザー新品時・メンテナンス後の使い始めのご注意

2015.05.16
この時期新しくシザーを新調される理美容師の方や、連休中に頑張ったシザーをメンテナンスに出される方は多いと思いますが、研ぎたてのシザーの使い始めは「慣らしカット」を十分に行うようにしてください。

研ぎたてのハサミの刃というのはとても鋭く繊細です。
少し使い古したハサミよりも欠けやすく、傷みやすいので研ぐ前と同じような感覚で扱ってしまうと
トラブルの原因となりますので慎重に扱うよう心掛けてください。

使い始めはウェット状態の毛や柔らかい毛質を選んで10人程度を目安に、
よく濡らした毛を薄切りするようにします。
子供やお年寄りのカットから始めるのがお勧めですが、機会がなければ毛質の柔らかい人を選んでも大丈夫です。

最初にドライカットやメンズの刈り上げ、厚切りなど、刃に負担の大きいカットをすると
早くに刃を傷ませることになるので要注意です。
ウィッグを切る場合にも十分に毛を濡らし、薄切りを行うようにしてください。

押し切りも注意が必要です。
恐らくメンテナンスに出す前は切れない状態だったと思いますので
切れるように自然と押す癖がついていた可能性があります。
同じように扱うと刃を傷ませることになりますのでこちらも注意をするようにしてください。

慣らしを十分に行うことで、その後の切味が継続する期間にも良い影響が表れます。
上手にハサミを慣らしていき、気持ちの良い切味でシザーお使いください。