スタイリストの声から誕生したJag。5年前の発売以来、独自の階段刃の切り心地に魅了されて愛用者が急増ー。
このたび、さらなる改良を加え「JagⅡ」へと進化しました。JagⅡ発売を記念して、ヘアデザイナーの高嶋 忍さんにご協力いただきプロモーションPVを制作。実際のカットシーンやJagの魅力について語っていただいたムービーを、ぜひご覧ください。
以下、高嶋さんのインタビューをノーカット版でご紹介します!
-OKAWAシザーとのお付き合いはいつからですか?
高嶋 初めて大川さんにお会いしたのは、9年前かな。その時に「毛が逃げず、でも柔らかく切れるシザーを探してる」っていうことを話していたらしくて。僕の方は忘れていたんですけどね。(笑)
5年ほど前に「高嶋さんの探していたシザーができましたよ!」とご連絡いただいて、それからです。「Jag」を使うようになって、OKAWAシザーとのお付き合いが始まりました。すごくうれしかったですね。覚えていてくれたんだ!と。
-以前に使用していたシザーで、ちょっと物足りないなと思っていた点を聞かせていただけますか?色々なメーカーのシザーをお使いになってきたと思うのですが。
高嶋 パネルを引き出してシザーをブラントで入れた時、思った通りに切れないんですよね。ブラントでちょっと毛が逃げちゃうというか。それで微妙に狙っていたラインと違う感じになることがすごく多くて、ストレスだったんです。ちょっとずれていく感じが……。仕方なく矯正しながらやるんですけど、もうそれがすごいストレスで!(笑)
なので、ピタッとラインが決まるシザーをずっと探してました。
-高嶋さんにとって「Jag」は待望のシザーだったんですね。初めてそのJagを使ったとき、どのように感じましたか?
高嶋 最初はびっくりしましたね。「おっ、何これ!?」と。逃がさず切れるシザーって、普通は切れ味が硬くなりがちなんですよ。手に硬い感触が伝ってきたり。それが「Jag」には一切なくて髪の毛にすーっと入って切れていくので、「うわあ!」という感じで、すごくびっくりしましたね。
ちょっと今までのシザーと感覚がちょっと違うので、慣れるのに少し時間はかかったかなと思います。1週間ぐらいですけど。
今までは指先の感覚で毛束を微調整しながら切れない分を補ってたので、その微調整癖がついてしまっていて……。「Jag」はそういったごまかしが必要なくなって、髪の毛1本までイメージのまま切れるので、この癖をなくしていきました。
-今回「Jag」から「JagII」へ進化しましたが、実際に使ってみて感じた変化はありますか?
高嶋 前の「Jag」に比べて結構変わりましたね。前モデルもかなり満足していたんですけど、実際に新しい「JagII」を使ってみると、毛がより逃げずに、より柔らかい切れ味になってるので、非常に手の負担が少ないですよね。だから疲れない。
切れ味が硬いとどうしても疲れてくるので、刈り上げとかしてるとヒーヒー言っちゃう(笑)。そういう事も全然なく、とても柔らかい切れ味です。カット時のストレスがなくなりましたね。だから前の「Jag」と比較すると、やっぱり進化した「JagII」の方が好きです。
-確実に進化してるんですね。
高嶋 そうですね。逆にちょっと以前の「Jag」に戻れなくなっちゃいましたね。
-「JagII」のメリットはどこで感じますか?時短というポイントもひとつあると思いますが。
高嶋 そうですね。確実に狙ったポイントで切れてほしいところが切れてくれるので、カットの時間自体はやっぱり短くなりますよね。あとは、髪のダメージが非常に少ないと思います。僕はセニングもJagシリーズを使ってるんですけど、やっぱり毛羽立ちが全然なくて毛先が傷みません。普通のセニングだとどうしてもパサパサしてきちゃうんですけど、それがまったくないので、多分はさみによるダメージは最小限度で済んでると思います。
-「JagII」を最初に手に取ったとき、何か感じることはありましたか?
高嶋 「JagII」は動刃の先端にギザギザの階段刃が付いていて、これがカット時に毛を逃がさない仕組みなのですが、ぱっと見はそんなすごい機能が備わっている感じがしないというか、ほんとにシンプルな、細かいところまで丁寧に作り込まれたきれいなシザーだなという印象でしたね。
個人的には装飾がないシザーがとても好きなので。iPhoneやMacBookProを愛用していますが、あれは裏面も美しいですよね。シザーの表面が出っ張らないフラットネジもすごく好きです。普通は出っ張ってるネジが多いんですよ。シザーの表裏のどちらかが出っ張っていると、そのささいなディティールでさえも不満になるので。無駄がなくて、非常に洗練されているなと思いましたね。
-OKAWAシザーというブランドを薦めるとしたら、どういった部分でしょうか。
高嶋 スタイリストの話をよく聞いてくれるので、僕がぽろっと言ったことをずっと覚えていてくれたりして、そこは非常に信頼してますね。
メンテナンスも「こういう感じがいい」って言うと、こちら側の意図を汲んでやってくれるので、すごく頼りにしています。ちゃんと一人一人と向き合ってくれるのがOKAWAの良さですね。
2009年末まで南青山のサロンにてクリエイティブディレクターを務める。 現在、表参道「BANGS」を拠点に、サロンワーク、ヘアカット&フォトセミナー、撮影等の フィールドで活躍中。美容業界誌においてヘアカットテクニック、作品等多数掲載。 国内外での通算セミナー回数は1500回を超える。
〈JHA2004年準グランプリ&ライジングスター最優秀賞〉 その他 業界内外のコンテストにおいて多数入賞
これまでお付き合いさせていただいた多くの美容師さんからの声が、今回の「Jagll」開発のヒントになりました。
毛の逃げを止めながらも、柔らかで疲れにくい切れ味を実現したいという相反する2つの課題があり、それをクリアしたのが「JagII」独自のブレード「ミドルライン」の設計です。カットシザーの直線的な刃のラインと、笹刃の刃のカーブがついたものの中間を狙ったブレード形状、ピッチと傾斜の角度の試作を何度も繰り返しました。
その結果、OKAWAを代表する理想的なオールラウンドシザーが誕生しました。
一番上がSG・HCシリーズで使用している一般的なカットブレードの柳刃。一番下がドライカットで使用されるブレードの笹刃。真ん中が「JagII」で使用しているミドルラインブレード。柳刃と笹刃の中間を描くカーブのラインです。
毛の逃げを抑えること、力を使わず柔らかく切れること。今まで不可能とされていた相反する2つの理想を1丁で実現させた階段刃Jag。さらなる研究を重ねたブレードを新開発したことで不可能と言われた切れ味の限界を打ち破る新たな「JagⅡ」に進化しました。
従来のカットシザーとは全く違う、1丁でドライ&ウェットをトータルで使いこなせる究極のオールラウンドシザーの完成です。
ハンドルタイプは自由な操作が可能なベーシックメガネと、グリップのフィット感が高い3Dオフセットをご用意しております。
美容シザーの理想を叶える特殊な階段状の刃「Jag」。さらに階段ピッチの改良と独自開発の刃付けを施すことで、かつて味わったことのない切味を実現。階段の1段1段が鋭角な刃になっているため髪の毛にカットダメージを与えません。
笹刃のソフトな切れ味をカットシザーで実現するミドルラインのJag専用ブレードを開発。鋼材には耐久性の高いのパウダーメタルハイスを採用することでオールラウンドシザーとして長くご愛用いただけます。
鋼材/パウダーハイスメタル
ハンドル/Aタイプ・Xタイプ