サロンでカットの練習をするようになったら、学校用のハサミから卒業し自分にしっかり合ったシザーを選ぶ時期です。手に合っていないハサミを使い続けるとカットが上達しづらかったり、カットの姿勢が悪くなりイメージ道りに仕上げられません。また、腰痛の原因やハサミの押し切りのクセ、または腱鞘炎などにも悩まされることもあります。
「先輩が使っているから…」「ディーラーさんから何となく」「カッコいいから!」という理由で選ぶのは全て間違いです。
この先何十年と美容師を続けていくためにも最初に選ぶハサミはとても重要!これまで大勢のプロと共に蓄積してきた経験をもとに、末永く使えて、これさえ揃えておけば間違いないラインナップを解説いたします!
主にウェットカットで使います。
直線ラインが切りやすいシザー。
スライド、ストローク、チョップなどで用い、
毛先の質感や量感を繊細に整えます。
髪に食い込まず滑りながら切れるので
髪にも優しいシザー。
毛量が多いときに的確に手早く量感を
落としていくのに使うシザー。
カットの手数を少なくすることで髪の毛の
ダメージも落とせます。
少しずつ量感を整えていきたいときに使うシザー。
中間から毛先まで自由に使えて、安全に繊細な
質感を調整することができます。
*万が一トラブルの為に出来ればブラントカットは2丁用意しておくと安心です。
*メンズカットに力を入れているサロンはロングの刈込もあると便利です。
左手の中指の指先から第三関節までの長さを計って、計って手にあうシザーの長さを選びましょう。(左利きの方は右手の中指)
理想は指先から第三関節までの長さと同じくらいか少し短めです。
(製品ページのシザーズ寸法一覧の【B】の値を参考に)
第三関節よりも長いシザーを選ぶと、ブラントカットで指の付け根を切ってしまう美容師さんがとても多いです。
美容シザーのハンドルは大きく分けて次の2つ
迷ったらコレ!美容師さんの使うはさみで最もポピュラーなハンドル。
一番手の可動域が広く自由にシザーを扱えるのでどんなカット技法も覚えやすい。
グリップ感が高く安定したブラントカットが出来る。シザー扱いが苦手な女性スタイリストや指の細い男性や女性にフィットするハンドル。腱鞘炎に悩むかたにお勧め。
*その他、メガネとオフセットは合わせたセミオフセットもあります。
ドライシザーは指先感覚のコントロールで刃が使えるようにブラントシザーと同じくらいの長さか、それより短い長さがお勧めです。
ハンドルはブラントと同じ感覚で使いたいという方には同じハンドルがおすすめです。
*シザーケースに入れた時に上から見て取り出しやすいように、あえてブラントと違うハンドルを選ばれる方もいます。
オールラウンドに使う量感用セニングはスキ率20~30%くらいのを揃えるのがベスト。梳き量が多過ぎると毛束が穴になってしまうし、少なすぎるとカットの手数が多くなってカットダメージも与えてしまいます。
ハンドルは断然メガネがお勧め(OKAWAの全セニングに採用)。指を入れるリングが左右対称なので正刃と逆刃の両方が使えることで普段のカットでは正刃、メンズでは逆刃に持ち替えて使用することができます。
メンズカットが多いなら
こちらもおすすめ!
HC263(35~40%)/
SG163(35~40%)
HC147(40~45%)/
HC1010(55~60%)
セニングはメインで使う量感用1丁があればとりあえず仕事ができますが、質感用として10~15%くらいのが一緒にあると便利で安心です。あと少しだけ梳きたい時や、前髪や髪の中間から毛先まで幅広く自由に使え、失敗も怖くありません。
あ、しまった!と慌てる前に役者を揃えておくのがプロですよ!繊細な仕事を極めていくためにも微調整ができる道具はマストで揃えるべきです。
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